ピンからキリまで、印刷価格の違い
印刷料金は、どの印刷屋さんを利用するのか、またどんな印刷内容で、どのくらいの部数が必要なのか、様々な要素が絡んで変化します。具体的にどんな理由で、印刷の値段が変化するのかを見ていきましょう。
まずは印刷の方法でもちろん金額が変わってきます。極端な話をすると、10枚のカラーチラシをダイレクト印刷するのであれば、カラーコピー10枚程度の金額で出来ます。ですがこれをオフセット印刷でとなると、少なくても10倍以上、金額に差がでるはずです。これは、オフセット印刷に必要なフィルム製版が、カラーであれば4枚作成する必要がるため、印刷するための準備にまずお金がかかるからです。ですがオフセット印刷は、製版代こそかかるものの、一枚を印刷するコストはダイレクト印刷に比べて小さくて済みます。ですから多くの枚数を印刷する場合は、逆にダイレクト印刷よりもオフセット印刷のほうが安くなってくるのです。
また、印刷屋といってのその規模はピンきりです。大きな印刷屋でなければ、どんな印刷も請け負える特殊な設備は持っていないこともあります。その一部の工程、もしくは全ての工程を下請けに頼む必要があることも。そうなってくると、下請け→印刷屋の過程で双方が利益を上げるためにどうしても値段を上乗せする必要が出てきます。
その他、特殊な用紙やインクを使ったりすればもちろん価格は変わります。また発注者側が用意する原稿がどんなものなのかでももちろん変化します。今はめったにありませんが、手書きで原稿用紙に書かれた原稿を文字化するためには、その文字を入力する作業が必要です。ですがテキストデータを渡すことが出来る人は少なくともデータ入力に必要な代金はかからないことになります。
確かに、高い印刷屋さん、安い印刷屋さんというのは差がありますが、大きく印刷価格が異なる場合は必ず理由があるのです。